2020/10/07 20:04
日本の皆さん、お元気ですか。私の住む英国ロンドンはすっかり秋となり、日中でも15度、寒い日は12度までにしか上がらないような毎日です。この夏は雨量も少なかったのですが、最近は数時間ほど小雨が降っては止むといった感じで、いわゆる一般的なロンドンのイメージそのもの(?)です。
今日は一度ショップのインスタグラム(@bijouxpro)でもご紹介した記事を少し手を加えてこちらでもご紹介いたします。よろしければインスタグラムのフォローもお願いいたします!
アニーは10代前半から自分の手作り作品をハムステッドというノースロンドンの街のストール(露店)で売り始めました。高校卒業後は、アート・カレッジとして世界的に有名なセントラル・セント・マーチンズでファッションを学び、ロンドン大学のゴールドスミス・カレッジでテキスタイルを学び最優秀成績で卒業しています。
大学卒業後、正式な形でファッション業界で働いたことがなかったアニーは、自分の作品をブリティッシュ・デザイナー・コレクションで披露します。同時期にロンドン生まれのデザイナーで、ファッション界のオスカー賞である『ニーマン・マーカス賞』受賞デザイナーのジーン・ミュアからデザイナーとして一緒に仕事をしないかと声がかかります。そして、その後の18年間は、ジーン・ミュアの作る服に合わせたボタンや帽子、ベルト、ジュエリーやコートなどを、あくまでもインディペンデントのデザイナーとして作り続けました。
また、80年代に入るとアニーはサスティナブルな材料を使った模様入りのフェルト作品でも知られるようになり、ラグ(じゅうたん、敷物)や帽子などの作品を次々と手掛け、多くの賞も受賞しています。もちろん、それと同時に10代の時から作り続けているジュエリーやニッティングも制作し続けました。
彼女の作品は、現在、英国V&A博物館(http://collections.vam.ac.uk/item/O84310/high-hat-hat-sherburne-annie/)やスコットランド国立博物館(https://www.nms.ac.uk/explore-our-collections/collection-search-results/hat/678360)、パリのルーブル美術館などなど多くの美術館や博物館で展示、保管されています。
このようにアニー・シャーバーンは一つのアート形態に拘らずに多様なアート作品を手がけてきましたが、全てに共通しているのは、常に新しい試みにチャレンジするということです。彼女のデザインは保守的とは程遠い非常にクリエイティヴなもので、私たちが取り扱っているブローチも、特に昆虫をモチーフにした作品などは、その色彩センスが精彩を放つ素晴らしい作品となっています。
1人でも多くの方にアニーの作品を普段の生活に、日常のファッションに取り入れてもらえたら私も本望です!
